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鍼治療 東洋医学ACUPUNCTURE & EASTERN MEDICINE

東洋医学、特に「鍼治療」は日本人になじみ深く長い歴史を持つ治療法です。
起源、ツボの定位法、WHOで認められた鍼灸の適応疾患などを掲載。
五蔵六腑の六腑とは?人体の五行分類とは?
ユニークな「舌診法」は、舌の色や形で患者の体質・体調を診断。
このページは「鍼灸師/国家資格」のご協力を仰ぎ編集致しました。

東洋医学 四診法のひとつ「舌診法」とは?

 舌全体の色・形・厚さ等で患者の体調・体質を診断。

 【正常な舌】
  紅淡色(ピンク)適度な大きさと形
 【白色・寒証】
  白っぽい色、身体エネルギー不足、陽虚


 【血虚証】
  小さくやせ細り、栄養不足状態
 【気虚証】
  ボテッとして横に歯型、消化器系機能の低下

  舌の色・形で見る健康状態はコチラ:148KB


東洋医学 五蔵六腑の臓腑とは?

 仕事帰りに居酒屋で飲む1杯の生ビール!
 「うーん!五臓六腑にしみわたる〜」なんて
 年配の方が言っているのを聞いたことないですか?
 五臓六腑(ごぞうろっぷ)って、何のことでしょう。

 じつは、東洋医学でいう「内臓器官」のことです。
 人間の身体はどの器官も大切ですが、特に生命力を
 支える・維持する大切な臓器として扱っています。

 【五臓】
  精気を内に蔵している実質器官で「蔵」と呼ばれ
  生命活動の中枢を担う臓器をいいます。
  「肝・心・脾・肺・腎」

 【六腑】
  中空器官で飲食物を受け入れ、消化して次の器官に
  送り、水分吸収・配分・排泄に関与する臓器
  「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」
  (三焦=元々は無形有用。消化吸収・大小便の排泄)


東洋医学 人体の五行分類とは?

  人体は以下のように五行分類されています。

 【五行】木・火・土・金・水
 【五臓】肝・心・脾・肺・腎
 【五腑】胆・小腸・胃・大腸・膀胱
 【五官】目・舌・口・鼻・耳
 【五主】筋・血脈・肌肉・皮毛・骨髄
 【五志】怒・喜・思・憂・恐


「鍼治療の起源」は石器時代にさかのぼります。

 【経穴/ツボ】
  経穴は、灸を点じ、鍼(はり)を打つ身体の箇所で
  全身に数百か所あって、経絡(けいらく)の要所と   なります。
  また、病気の診断と治療の対象点とされています。



  その発見と起源は、人々がまだ動物の種から分かれたばかりで、
  物事を認識したり理解する能力は幼稚で生存する環境も劣悪な状況でした。


「経験療法」のはじまり

  あるとき、狩りの途中で、先のとがった石や植物の
  トゲなどで体表(皮膚)を傷つけてしまったり、
  出血したりする事で、本来あった痛みが偶然とれて
  楽になるといった現象をたびたび経験する事により
  「ここを偶然傷つけたら痛みが取れた。同じ症状の
  ときはそこに同じ事をすれば良い」と気づき、この
  繰り返しによって「経穴=ツボ」が出来ました。


人々の関心が高まり、積極的に使われる

  同じような現象を何度も経験することで、人々が
  関心を持つようになり、石のかたまりなどを使い
  体表を刺激すると痛みが軽減する事を覚えました。
 「痛みを和らげるための石=へん石」は刺激治療に
  使うだけでは無く、感染で化膿した箇所を切開し
  膿を出すなど外科疾患にも使われました。
  これらの石は「ざん石」と呼ばれています。


「へん石」の誕生

  新石器時代に入ると生産能力が向上し、人々は研磨
  技術を身に着け、かなり精巧な治療用の石器を作り
  始め、鍼用具の起源「へん石」の誕生となります。

  鋭角に割れる石を長方形や円盤状にしたものや
  ナイフの形に研磨したものなどがありますが、
  現在の様な形状には、まだまだ至っていません。


加工技術の進歩「より鋭く、より細く」

  加工技術・制作技術の進歩に伴い、動物の骨・竹・
  陶土などが多く使われるようになりました。
  これらは「へん石」に比べると細く加工しやすく、
  刺鍼道具に適していたからです。
  このことは、古典に多数記載されています。



 【針と鍼の違い】
  針・・・中に穴の開いた針を意味する。(注射針)
  鍼・・・縫い針、薬ばり、病気を治す針


2006年、WHOにより361ヶ所の「経穴=ツボ」の位置が確立されました。

 【経穴の定位法】
  現在、骨度分寸法、指寸法などの定位法が有り
  施術する身体の場所に合せた方法で採寸します。

 【骨度分寸法】
  各部の骨の長さ・関節の距離が一定の目安。
 【指寸法】
  患者の手指の長さをもとに経穴の位置を決める。

 【母指同寸法】患者の母指関節の幅を基準とします。
 【横指同身寸】患者の母指以外の四指の幅を基本にする方法。


WHO(世界保健機構)で認められた鍼灸の適応疾患

  神経性疾患、運動器系疾患、循環器系疾患、
  呼吸器系疾患消化器系疾患、代謝内分泌系疾患、
  生殖泌尿器系疾患、婦人科系疾患、眼科系疾患、
  小児科系疾患、耳鼻咽喉科系疾患

 【健康保険で受けられるもの】
  神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、頚腕症候群
  頸椎捻挫症候群



鍼治療の将来

  2025年問題の施策「地域包括ケアシステム」が
  地域ごとに構築が進められてあります。
  鍼治療は、医療・介護の分野において
  予防医学や介護予防の役割を担うでしょう。

  東洋医学のことば
  「未病治」=「未だ病まざるを治す」

  地域包括ケアシステム/医療・介護制度改革について
  詳しい資料は コチラ(PDF:1.93MB)



DSPCの「鍼治療の起源・現在・これから」もっと詳しくみる

 このページは専門家(鍼灸師/国家資格)の
 ご協力を仰ぎ、その資料をもとに
 DSPCが再編集し、39ページの内容から
 抜粋して掲載させていただきました。

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