本文へスキップ

DSPCはシニアや障害者福祉・地域コミュニティ作りを推進

肥満は認知症につながるBeing overweight 'linked to dementia'

2025年問題、高齢者人口の急速な増加に伴い、認知症患者の増加が懸念されています。
2014年11月18日、米国ワシントンD.C.で開かれた「北米神経科学学会」の記者会見で
肥満した人の海馬(大脳辺縁系の一部=記憶を司る)の収縮率がアルツハイマー病に匹敵し
認知症を引き起こす可能性が高いという研究結果が発表されました。
このページは「ナショナルジオグラフィック、英国BBCニュース」記事より抜粋し掲載しています。

肥満は認知能力を低下させる。2014.11.18「北米神経科学学会」発表

 「北米神経科学・学会」の研究発表記者会見より

 体重が増えるほど、脳が収縮する可能性が有ります。
 60代を対象とした8年におよぶ最新の研究から
 肥満体の被験者では、脳の大脳辺縁系の一部である
 海馬が1年で2%近く収縮していることが明らかになり
 その収縮率はアルツハイマー病に匹敵します。
 標準体重の被験者では、記憶を司る海馬の収縮率が
 肥満体の被験者のおよそ半分です。


高齢者の肥満と認知能力低下の関連性

 研究の共著者「オーストラリア国立大学」の
 神経科学者、ニコラス・チェルビン氏は
 こう語っています。

 これまでの体重と脳に関する研究のほとんどは
 中年層が対象で、今回の参加者は実験開始時点で
 60〜64歳です。これにより、高齢者の肥満と認知
 能力低下の関連性を裏付ける証拠を提供しました。


ウエストが太くなると、大脳辺縁系の海馬は細くなる(委縮する)

 チェルビン氏と同僚らは、磁気共鳴画像法(MRI)を
 使って、60代のボランティア400人の脳を調査した。
 実験当初から肥満の被験者の海馬は、標準体重を少し
 超えた被験者のものより小さかった。

 *「米国疾病予防管理センター(CDC)」の指標
 身長175センチで体重が77〜92キロあれば太り過ぎ
 92キロを超えると肥満と見なされる。


肥満の人の海馬は、細身の人よりも早く委縮する

 肥満の被験者の海馬が、最初から小さかった
 だけでは無く、細身の被験者よりも速く委縮
 していくことが明らかになりました。
 海馬の委縮の速さと委縮率は、記憶喪失や
 情緒変動、集中力と意思決定力の低下などに
 つながるとチェルビン氏は推測しています。


    

太っていると、なぜ、脳が委縮するのか?

 太っているとなぜ脳が委縮するのか?
 そのメカニズムはまだ解明されていません。
 1つの可能性として、脂肪細胞から浸出する免疫系
 化学物質が考えられます。
 脂肪細胞が増えると、これらの化合物の量も増えて
 海馬で細胞死を促進しつつ、新しい細胞誕生を抑制
 するという二重の影響が現れます。


     

いま対策を打たなければ、20年、30年先に大きな代償を払うだろう

 肥満と認知能力低下を関連付けた動物実験に照らし合わせると、「今回の研究結果は信頼性がある」と
 ピッツバーグ大学の神経学者で、研究には参加していない「ジュディ―・キャメロン(Judy Cameron)」
 氏は述べる。  CDC(米国疾病予防管理センター)によると、アメリカ人の実に3分の1以上が肥満です。
「体重を減らし、もっと体を動かすことで、神経変性疾患を予防できる。このことをより多くの国民に
 知らせる必要がある」とキャメロン氏は語っています。
 チェルビン氏もこれに同意し「いま対策を打たなければ、20年、30年先に大きな代償を払うだろう」と。


認知症とは?  "What is dementia?"  BBC news

 Dementia is an umbrella term describing a serious
 deterioration in mental functions, such as memory,
 language, orientation and judgement.
 認知症は記憶、言葉、方向つけ(志向)と判断など
 精神的な機能で重大な悪化を表す包括的用語です。
 There are many types, but Alzheimer's disease,
 which accounts for two thirds of cases, is the
 most well-known.
 これらには多くのタイプがありますが、病状の
 3分の2に及ぶアルツハイマー病は最もよく
 知られています。


太り過ぎることは認知症につながる  Being overweight 'linked to dementia'

 Middle aged people who are overweight but not obese, are 71% more likely to develop
 dementia than those with a normal weight, according to research.
 研究によれば、中年の肥満の人は太っていない標準的な体重の人よりも認知症を起こす可能性が
 71%も高いです。

 Previous studies have indicated a link between obesity and dementia.
 これまでの研究が肥満と認知症の間の関連を示しました。

 About one out of every 20 people above the age of the 65 has dementia.
 The Alzheimer's Society said a healthy lifestyle could reduce the risk.
 65歳以上の人のおよそ20人に1人が認知症を持っています。
 アルツハイマー病協会は健康なライフスタイルがリスクを減らすことができたと述べました。

 Alzheimer's Society head of research, Dr Susanne Sorensen, said:
 "This robust study adds to the large body of evidence which suggests that if you pile on
 the pounds in middle age, your chances of developing dementia later in life are also increased.
 アルツハイマー研究の協会長「ズザンヌ・ソレンセン博士」が述べました:
「この強固な研究は、もしあなたが中年でポンド(体重)を積み重ねるなら、人生遅くに認知症を
 起こすチャンスが同じく増加していることを示すという大きい一連の証拠に付け加えます。」


認知症を起こすリスクを減らす  Lessen your risk of developing dementia.

 "By eating healthily and exercising regularly, you can lessen your risk of developing dementia."
「規則的に健康な食事と運動によって、認知症を起こすリスクを減らすことができます。」

 Alzheimer's Research UK head of research, Dr Simon Ridley, said:
 "This study adds to existing evidence that excess weight in middle age could increase
 our risk of developing dementia.
 アルツハイマーの研究の研究UK長「サイモン・リドレー博士」は、こう述べています。
「この研究は中年の体重超過が認知症を起こすリスクを増やすいう既存の証拠に加わります。」

 "It's likely that dementia is caused by a complex mix of genetic, environmental and lifestyle
 factors. However, we still need to know much more about the causes of dementia if we are
 to find an effective treatment that is so desperately needed."
「認知症が遺伝子・環境・ライフスタイルなどの要因が複雑に混ざって起こる事は有り得ます。
 しかしながら、我々は、なおいっそう認知症の原因について知る必要があり、効果的な治療を
 見つけることが出来るかどうか、差し迫った必要が有ります。

  BBC NEWS 公式サイトは下のURLをクリック!
  (HEALTH / Being overweight 'linked to dementia')

  http://www.bbc.co.uk/news/health-13213755